エスプレッソマシンを使う
前述しましたが、エスプレッソマシンの種類（抽出器具）は、直火式マシンと電気式マシンに大別することができます。
小型で持ち運びが簡単で、屋外でも使用できるのがモカエキスプレスなどの直火式で、価格も安価なのが特徴です。ただし弱点があり、それはエスプレッソのポイントでもある「クレマ」が立たないことです。これは蒸気圧によって抽出するからで、そのため、一般的には「クレマ」は立たないのです。
一方の電気式には、更に細かく蒸気式、ポンプ式、レバーピストン式があります。最近は業務用の大規模なもの以外に、家庭で使われる小型のものもいろいろ登場しています。蒸気式は種類の中では比較的安価ですが、抽出方式は直火式と同様です。
最も普及しているのはポンプ式のエスプレッソマシンです。高級機から入門機まで価格はいろいろですが、理論的にエスプレッソに最適な圧力は9気圧（圧力）とされており、ポンプ式マシンなら9気圧以上の圧力をかけられます。
レバーピストン式はその名の通りにレバー操作によって圧力をかけて抽出しますが、抽出レベルの調整が可能で、言ってみれば最も趣味性の高いタイプです。ただし、その分操作が難しく、価格も高い傾向にあります。
そして最近人気となっているのが全自動式です。本体にコーヒー豆を挽く機能も搭載されており、コーヒー抽出の一連の作業は全て単純な操作のみでできます。
コーヒー豆の挽き方にも種類がありますが、一般的なのは手動式です。手動式なら、コーヒー豆を挽いた粉を自分でフィルターに詰めることになるので、豆の選択肢、汎用性が広くなります。